灯台元暗しとはまさにこのこと。

ずっと脇役できましたが、いきなり名乗らせていただきます。
僕の名前はセイヤ。
支援志望のアコライトです。
ルナティスさんに大聖堂でナンパ…ではなく、勧誘されてこのギルドに入りました。
効率よりほのぼの重視のこのギルドは大好きですが…
それ以上に、僕がここへ入ったのは別の目的があります。

それは、憧れのルナティスさんを縛ってアレやコレやあんなことを…



なんてことを考えてるわけではありませんw
全くといったら嘘ですがw

つまりは完全にルナティスさん狙いで入りました。
そんな彼がヒショウさんなんて恋人作っちゃってもうガックリですが僕は諦めません!!
妥当ヒショウ!!
と常々思いつつ、彼にライバル心を燃やして、まずは立派な支援になろうとしていました。

えーそんなライバルが今目の前で、僕の先輩のプリーストにヤヴァイことされそうになってます。
ぶっちゃけヤラれそうになってます。
てゆーか犯人がまさかリオラ先輩だとは…そんなにヒショウさんと話したことないはずなのに。

まぁ、現在、皆で攫われた彼の捜索を始めたばかりなのですが…
僕は気楽にそのへんてくてく歩いてよぉ〜っと思ったら…
どうやら彼らは森の入り口のすぐそばにいたようです。速攻見つけてしまいました。
これぞ灯台元暗しなのですよ。
…みんな羽で飛んでっちゃったし。


僕は息を潜めてデバガメ…じゃなくて、様子を見ることにしました。


今日は月が明るくて、二人の様子は良く見えました。
上をほとんど脱がされて、露出したヒショウさんの肌は月明かりのせいかやけに白く見えます。
それをリオラ先輩が食いつくみたいに赤い舌で舐めていて…


ああやべぇ興奮してきた


―――ルナティス。

突然、パーティーチャットにヒショウさんの声が。
完璧に平静を装って声を送る彼に拍手を送りたいです。

―――すまない。頭に血が上って、話を引き伸ばすつもりが逆に煽ったみたいだ。

でも凛とリオラさんに文句つける(?)ヒショウさんはなかなかかっこよかったデス。
マナねーさまが、何しとんじゃダァホォオオ!!!と皆がひるむような大声で叫びました。
パーティーチャットだから皆に聞こえるはずないのに、僕は一瞬震え上がって周囲を見回してしまいました。

―――じゃあまさか今危ない!!?
心配そうなルナティスさんの声。

―――命の危険はないだろうな。
でも貞操の危険ですハァハァ。

―――だから…っ…

ヒショウさんの声が突然詰まってしまいました。
リオラさんに唇を重ねられてビックリしたのでしょうか。
ヒショウさんは顔を背けたりしなかったけれども、口をぎゅっと閉じてゆずりません。



―――ヒショウ!!大丈夫!?
ルナティスさんが泣きそうな声で返しています。
あぁ…貴方のためにも早く彼の居場所を知らせたほうがいいのでしょうか…!!
でもこれを逃すのは惜しい…。
すでに鼻血がこのへんまできてますっ、このへんまでっ…!!

―――大丈夫だ…。だから、その…
大丈夫じゃないでしょうアナタ。
声だけなら何事か分からないでしょうが
この光景を見ながらその苦しそうな声はキます。
助けを求めないのは愛しのルナティスさんにこの光景を見られたくないのでしょうか。
まぁ、ルナティスさんじゃなくても普通は見られたくないですね!

―――ねーねーひしょぉ〜
いきなりマナねーさまが、場違いな口調での発言。
―――なんか急に思いついちゃったんだけどサァ

―――な
「んっ!…っく…」
なんだよ、とでも言おうとしたのか
けれどその言葉は途中でパーティーチャットから、肉声へ切り替えられました。
リオラさんが彼の胸に何か液体をたらして、その冷たさにおかしな声が漏れそうになって、咄嗟に切り替えたのでしょう。ナイス。
液体の入っていた瓶は、ハイスピードポーション。
ハイスピードポーションといえば、使いようによってはカナリイケる薬だとか。…エロ方面で。

そんな中で追い討ちをかけるマナさんの声が。

―――ひょっとして命っつーより貞操の危機だったりする?

マナねーさまグッジョブ。

―――そうなのかヒショウ!?今どのへん!!?まさかもう挿れらr
―――子供の前でそうゆうことをいうなこの変態が!!!!!!!
その子供は現場を見てはぁはぁしてまっせ…!

―――はやく引き伸ばして!!ヒショウがヤラれたら僕泣くよ?!
―――いいから来るならさっさと来い!!!!!

その会話を聞きながら笑いを堪えてました。
ここで声を出したら二人にバレてしまうっ。


「なんで、ルナティス…を、裏切ったんだ…」
覆いかぶさられて、首筋のいろんなところにキスをされてるヒショウさんが、突然口を開きました。
…ハッ。
『なんでリオラさんが…!?』とか思うの忘れてた!!

「裏切る…?初めから裏切ってなんか」
「うっ…裏切っ、てる…!お前を、ギルド狩りに連れて…きたのはっ、純粋な…友情、からっで…」
必死に訴えるけれど、裏返ってしまいそうな声を抑えて、苦しそうになっているヒショウさんに、少し胸がときめいてしまいました。

「もう五月蝿い」
緩められていたズボンに、彼の細い手が入り込みました。
きゃああああああ
「っ…あいつは、お前の支援の技術を…自分のことの、ようにッ、嬉しそう、に…語ってたぞ…ッ」
それでも、ヒショウさんは苦しそうに言っています。
「ギルド狩りの後、俺に…“リオラの支援は上手いだろ、僕と違って”って…五月蝿い、くらい…
だから、俺だって…お前のことを、まだ、覚えてたんだ…!」
快感に押し流されそうになっている声がひどく色っぽいです。

まだリオラさんの手がそれに触れていることや、濡れた胸元が夜風に晒されていることからの羞恥のような熱は、未だ冷めていないようです。
怒鳴るようにそう告げる声は震えていて、今にも嬌声へ代わってしまいそうな…

「また都合が合ったらギルド狩りに誘うと言っていた…お前に対しての悪意のかけらなんて持つはずがない…」
「……っ」
「だから俺は許せないんだ!お前がルナティスを裏切ったことが!!」
なんだか…リオラさんはただの意地で退けずにいる。意地っ張りの子供のようでしだ。
「これが終わったら、二度とルナティスに近づくな!」
リオラさんの顔がはっきりと歪みました。
それに、何故か僕は一瞬ハッとした。
もしかして、先輩は…

僕は懐に入れていたイグ葉を取り出し










「どうせ、ルナティスは何かへりくつを付けてでもお前を許すだろうさ…だが俺は許さない。」
ヒショウの脳裏にルナティスの、あの眩しいまでの笑顔が浮かぶ。
素直に他人を好きになれる自分。
素直に他人を認められる自分。
彼がもっていて、ヒショウが求めてやまなかったもの。
だから、ずっとルナティスに憧れていた。いや、憧れに留まらず、本当は…
自分にも彼への愛情はあったのかもしれない。

彼が裏切られ、傷つけられると思うと
腹が立つよりも、悲しくなった。
「俺には、あいつだけだから…あいつを傷つける奴は、許さない…」

 

周りが、一瞬パッと明るくなった。

「リザレクション!!」
仮死状態になった人間をその場で蘇生させる魔法。
その声のもとは…後輩のアコライト、セイヤ。
イグ葉を使ったのだろう。
蘇生が完了するとすぐさま残っている傷を彼のヒールが癒してくれる。

覆いかぶさるリオラを突き飛ばし、投げ出されたカタールを拾った。
そして逃げようとする彼が、テレポートを使う前に
「ソニックブロー!!」
カタールで連続で切りつけた。
セイヤも後ろからできるだけの支援をくれるが、もらう頃にはもう片付いた。

リオラはさっきまでのヒショウのように、枯葉の積もる地面に倒れていた。




「…リオラ先輩」
先輩は苦虫を噛んだような顔をしてこちらを見ていた。

「貴方は本当はヒショウさんじゃなくて、ルナティス先輩が好きだったんじゃないですか…?」
ヒショウさんはもちろん、リオラ先輩自身も目を見開いた。
「…ルナティス、さんが…ずっとヒショウさんのことを話すから…
もどかしくなって、二人のどっちが好きか…自分で分からなくなってしまったのでは。
大聖堂での貴方を見ていると…どうしてもルナティス先輩を憎んでいるようには見えない。
ただ…時々苦しそうな、悲しそうな顔はしていましたから。」
リオラ先輩は、目をつぶってしまいました。

それは無言の肯定のように思えました。







セイヤに続いて駆けつけたのは、ルナティスその人だった。
倒れたリオラを見て…犯人がリオラだと知って、しばし呆然としていた。
けれど彼は、何も言わずに蘇生した。
セイヤとルナティスの位置を掴んで、みんなもすぐに駆けつけてくれた。

そして
「あぁっヒショウ!!なんか服がびりびり…てキスマークまでええ!!!」
「ぁー…」
あわててレイヴァからクルセイダーのマントを剥ぎ取り、露出した体を隠した。
ルナティスだけだったら気にしなかったが、マナやレイヴァまでいる。
…下まで脱がされてなくてよかった。
「ちくしょーこうなったらこの場で僕が犯しなおs」
「リオラ!!キリエ!!!」
さっきまで敵対していたというのに以前のギルド狩りのように指示されて、リオラは条件反射でヒショウにキリエをかけた。
さすが完全支援プリーストは詠唱も早かった。
ルナティスはキリエの壁に押し返されて「ああっ愛の壁が厚い!」とかわけの分からないことを叫んでいる。




「リオラ…」
ルナティスはヒショウを押し倒すのが不可と知るや否や、リオラの方に向き直った。
その瞬間、彼は明らかにビクッと震えた、けれど逃げるつもりはないようだ。
「どうしてこんなことを…?」
言葉を整理しているのか、それは…と小さく言ってから、彼はしばらく黙っていた。

「今となっては…良く分からない…。ただ、苦しかった。
ルナティス先輩がヒショウさんのことを嬉しそうに話すたびに…」
今更ながら罪悪感や後悔が生まれてきたのか、リオラの目に涙が浮かび始めた。
小さく「ごめんなさい」と何度も繰り返していた。

「リオラ、理由はどうあれ、僕は一人の人間として、僕自身どころか、好きな人まで傷つけられたことを許さないよ」
縮こまっているリオラにルナティスが放った言葉は、彼らしくないと皆思った。
いつものならば笑って許してしまいそうなのに。
「僕は君を友人としてある程度理解してるつもりだ。だから、今君は罪悪感を感じてるだろ?」
肯定のように、リオラはまた泣いて震えながら「ごめんなさい」と小さく言った。
「僕は君を許さない。だから、泣いて、罪悪感に苦しんで、罰を受けるんだ。」
傷をナイフで抉る様に、ルナティスは更に言う。

「それで、君自身も十分苦しんだと思えたら、君の中で罪悪感が拭われたら、友人に戻ろう。」
それはある意味許す言葉だった。
ルナティスの口からそんな言葉が出た瞬間、険しい顔をしていた一同が思わず顔の力を緩めた。
リオラは涙でぐしゃぐしゃになった顔で彼を見上げた。
彼は笑っていなかった。まだリオラを許すときではないから。




ルナティスは背を向けて、皆に「帰ろう」と表情を綻ばせて言った。
それに一同が頷くと、手に持っていたブルージェムストーンを地面に放り投げて空間移動の扉を開く詠唱を行った。
「ワープポータル!!」
魔法石は砕けて、見慣れたポータルの光柱が上がった。



「待ってるからね。」
去る一同をぼんやりと見ていたリオラに、ルナティスは去る間際にそれだけ言って
彼の方は見ないでポータルに飛び込んだ。












「…お前なら、そうやってあいつを許すんじゃないかと思っていた。」
ヒショウが飛び出してそのままになっていたルナティスの部屋で、二人は並んでベッドに座っていた。
薄暗い部屋の窓はまだ開いたままで、水の止められたシャワールームにだけ明かりがついている。
「我慢した。フレイルで何発が殴ってやりたかったけど、ヒショウが怒るだろ…」
「まあ、確かにそうなったら止めただろうな。」
ルナティスは帰ってきてから少し表情が硬かった。
あれでも彼は怒りを感じていたらしい。
だからヒショウも、彼と二人きりになって話を聞いていた。

「…ヒショウ、リオラに何処を触られた?」
ルナティスは聞きながら、ヒショウの頬に手を伸ばした。
彼は聞かれたことにどう答えようかしばらく悩んでいた。
むしろ言っていいものか悩んでいた。
「…キスは、された?」
ルナティスがさらに追求してくる。
「…されないように、していたんだが…」
言ってから、なんだか言い訳がましかったかと思った。

ルナティスは小さく頷いて、頬に触れていた手を後頭部へまわしてヒショウにキスをした。
ヒショウも拒まなかった。
いつもならキスのひとつでも嫌がるのに、今はタダ触れるルナティスの唇が軟らかくて心地よいと思った。
力のはいっていなかった唇を舌で割られて、口内に熱いルナティスの舌が蹂躙する。
歯列を内側からなぞって、行き場に困るヒショウの舌を絡め取って、荒い動きでヒショウの唾液や熱を奪っていく。
数十秒ほどで唇が濡れて、息が上がって、頭がくらくらしてきた。
そろそろやめろ、の意でルナティスの肩を押した。

「ここもそうだよな。」
ルナティスの言葉は唇に少し触れたまま発せられた。
近すぎてか、深いキスでくらくらしていてか、はっきりと頭に入ってこなかった。
訳が分からぬまま、首筋や鎖骨辺りに散る赤い鬱血の痕に、さっきまで口内を暴れていた濡れた熱い舌で触れられた。
背筋がぞくっとした。
「…ぁ」
ヒショウがどうしていいのか分からずにいたら、ルナティスが導くように両腕を首の後ろへ回させた。
すがるように彼は相手の首にしがみついて、引き寄せるようにした。
舐められて湿った痕がしばらく熱を持って、しばらくすると窓からの風に吹かれて少しスーッとした。

もう誰も見ていないし誰も来ない。
分かっていても、窓が開け放たれていて落ち着かない。
窓の外に見える月にすら羞恥を感じる。
「ルナティス、窓を…」
「ここは?」
ヒショウの言葉を全く聞かず、ここは触れられたのかと聞きながら彼の股間に手を這わせた。
彼は息を呑んで、その答えはなかなか言えずに視線を反らせてしまった。
「…指は、挿れられた?」
「違う。後ろは…何も、触れられてない…」
答えれば何をされるのか分かっていた。
けれど、答えずにはいられなかった。

ルナティスは表情に何の感情も浮かべずに、ただ当然のようにヒショウの足の間に割り込むように移動して、装束のズボンの前を開かせて顔をそこにうずめた。
熱こそ持っていないが、敏感になっている性器を取り出されて、唇や首筋のキスマーク同様に濡れた舌がそこに触れる。
「…ック…ぅ…」
彼が自分の自身を舐めている様子を見ていられず、ヒショウは八つ当たりのように窓の外の月を睨んだ。
ちろちろと舐められていた性器は脈打っていて、快感の波が押し寄せるたびに声が漏れそうになって、腿がぴくりと震えた。
「あ、アァ…く、ぅ…はぁ、はぁっ…」
ルナティスはじゅぷっというような卑猥な音をわざとらしく立てて、ヒショウの少し硬くなった肉棒を本格的にしゃぶりはじめた。
ヒショウの眉をしかめて薄めた目にはうっすらと涙が溜まっていた。

いろいろあって精神的にも肉体的にも疲れていたが
それでも今夜はルナティスを拒む気にはなれなかった。
けれど、体中に走る快楽を誤魔化すように、窓から我が物顔でこちらを見下ろす月を横目でにらめつけてやった。

「ハ、ぁ…っつ、ぅ…」
ルナティスは治療のように何も言わず、こちらを見もせずにただ彼の性器を口で愛撫し続けた。
漏れる声が自分のものではないようで、恥ずかしさに口を手で覆う。
けれどその反対の手は意志とは裏腹に、彼に縋るようにその頭に添えられていて、時折金の髪をぎゅっと掴んでいた。

下を見ると、ルナティスが自分の高ぶっているモノを咥えているのが酷く卑猥に見え、居たたまれなくなってヒショウは視線を反らした。
「ふゥ…ぅ、あ…っ!…ん、ん…」
目をつぶっていても、頭の中も視界も真っ白になっていくような気がした。
段々と感じ取れてくる臨界点。
強く押し寄せる快楽の波に煽られ、ルナティスの頭を強く引き寄せてしまう。
本人に自覚はないが、それはルナティスにしてみれば「もっと」とせがまれているようにしか思えなかった。

咥えるのは亀頭部あたりだけにして、口内に含んだ先端を舌で撫ぜながら
茎部を指で強く擦りあげた。
「うあっ!…アァ!…んうっ…ふっ、あ!」
ビクビクとヒショウの体が震えていた。
全身に電流が駆け抜ける感覚。

「ル、ナ…ティス…!」
上ずる声で名前を呼ばれ、ルナティスの方も体の芯が熱くなるのを感じた。
けれど、彼が名前を呼んできた意味は分かっている。

先端を歯で軽く噛んで、手で絞り上げるように強く愛撫した。
「ひっ、イ、ぁ!!アアッ――!!」
張り詰めていた糸が切れるように、ヒショウの体がビクッと痙攣して、それから脱力した。
ルナティスの手の中で白い精液が溢れ飛び散る。
それを零さないようにルナティスはまた先端を口に含んで吸い上げた。

「はっ、はぁっ…ふぅ…く…」
弱弱しい声を漏らしながら、しばらくルナティスの口内へドクドクと精が流れ込んでいた。
それをほとんど飲み込んでから、やっとルナティスが顔を上げた。
ヒショウが彼の頭を抱え込むようにしていた為、二人の顔はすぐ近くにあった。
「また、溜めすぎはよくないよ?」
「…る、さい…」
ヒショウは顔を真っ赤にして視線を反らせた。

射精の余韻に浸る間も無く押し倒され、ルナティスに馬乗りにされた。
スボンを強引に膝辺りまで降ろされて、足を上げさせられてからすべて取り払われた。
やっと治まりかけた羞恥心がまた一気に煽られた。
上はほぼ脱がされ、下は全裸で、相手は完全に服を着込んでいる、この状況が嫌だった。
かといって、それにどう口をだしていいのか分からないで、ただされるがままになる。

「ヤッていいよね?」
拒む気はなかったのだが、そう言われて今更やめろといいたくなった。
けれど、いつものようにこうされていることが腹立たしく思うことはない。
自分も彼に友人以上の思いを抱いていることに気付き始めたから。
「たまにはご褒美くれないと、僕グレるよ?」
「何の褒美だ、何の。」
「…そう言われると、今回がんばったのヒショウだよなぁ…」
ルナティスは何か理由はないかと考え込んでしまった。

「…まぁ、リオラのことを…ちゃんと許した、から…な」
理由を思いついたのはヒショウが先だった。
本当はルナティスに抱かれるのに理由なんて必要なかったが、なんとなく言い出してしまったので自分で無理やり理由付けしたようなものだった。
「させてやる。」
そういいながら、心の中では「して欲しい」と思った。


月に照らされている、丘に佇む別荘。
マナやセイヤたちの明るい声。

それとは別の静かに熱く交される秘め事の声は、月明かりも遮られた暗い部屋だけに響いた。




ちなみに
リオラがまた彼らのギルド狩りに誘われるのは、そう遠くない先の話。

*End*


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結局ルナティス×ヒショウハァハァで終わりました。終わらせちゃいました。
_| ̄|○|||毎回話の終わりってどう終わらせていいのか悩みます。
リオラみたいなひよっこ(マテ)プリが攻めはちょいとイクない気がしたので
ヒショウ強姦とか期待した方、ごめんなさい;

そしてエロ好きなのに苦手でスイマセン。
(*゚Д゚)エロは他の方のを読んで一緒にハァハァする派なんですね、私。
エロ最中書くともっと時間も容量も掛かりそうなので控えてみました。
ちょっと別にエロのみって書いてみようかと(書くのかよ!!)

(´・ω・`)それにしても、年頃の娘が「エロ」連発してるのも問題ですね末期ですな(爆死)
(ノ゚Д゚)ノ腐女子ばんざあぁぁああああぁぁぁい!!!!(ちなみに腐男子もっと万歳/ぁ)

では、お付き合いくださった方に感謝の念を込めて込めて込めて…ッ!!!!


逝ってきます(情けなさ150%)

スタンバイ ミ_| ̄|○
     ア _| ̄|・∵.―――○ヴォーン











*コソコソと…*



セイヤです。
触ってもいないのに、手から血なまぐさい匂いがするとです。
じゃなくて。

「マナさん、僕ルナティスさん目当てでこのギルド入ったって言ったじゃないですか…」
「だなぁ」
セクシーな裸体…じゃない、寝巻き姿のマナさんに向かって正座をしながら、僕は懺悔していました。
「なんか、ヒショウさんもいいなぁって思い始めたんですよ…!
ルナティスさんより縛り甲斐ありそうだしイイ声で啼くかなって思って
想像するとすごいドキドキぞくぞくするんです…!!
これって僕もまさかヒショウさんに恋を…!!!??」

眉間に皺を寄せながらうなだれて「違うだろう…」と呟くクルセイダーのレイヴァさんに比べて
マナさんはニヤニヤしながら「そうかもなぁ」とか言っています。
今夜を持って、ヒショウさんは僕にとって“ライバル”ではなく“ターゲット”になりました。

じゅるり。